核拡散防止条約(NPT)再検討会議にイスラエルが20年ぶりに参加

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中東非核化構想の進展に注目が集まる

5年に1度開催される核拡散防止条約(NPT)再検討会議が先月27日にニューヨークの国連本部で開始された。今回は中東地域で唯一のNPT非加盟国であるイスラエルが20年ぶりに参加しており、中東非核化構想の進展に注目が集まっている。

核拡散防止条約(NPT)再検討会議にイスラエルが20年ぶりに参加

これまで、中東地域ではイスラエルの核兵器保有に反発する周辺諸国がNPTの枠組みを利用し、非核化の実現に取り組んできた。1995年の会議では中東非核化地帯実現を目指す中東決議を採択し、2010年の前回会議では中東非核化に関する国際会議を2012年までに開催することで合意したが、未だ実現には至っていない状況だ。

今年2月にNPTに加盟したパレスチナのマンスール国連大使は4月29日の演説で、イスラエルのNPT不参加を改めて非難するとともに、中東非核地帯の早期実現を訴えた。

対イランにおけるアラブ諸国との連携強化を狙うイスラエル

中東地域では、イランの核開発問題も非核化に向けて解決しなければならない重要な問題の一つとされている。イランはこの問題に対して、欧米諸国と交渉を続けてきており、先月、最終的な解決に向けた合意に達した。

しかし、イランを安全保障上の最大の脅威とみなしているイスラエルや他のアラブ諸国は依然としてイランに対して警戒感を抱いている。イスラム教スンニ派アラブ諸国は、シーア派国家イランの中東地域での勢力拡大を危惧しており、対イランにおいてはイスラエルとアラブ諸国の利害が一致する状況となっている。

イスラエルは今回の会議への参加によって、自国のNPT非加盟を非難するアラブ諸国に誠意を見せるとともに、対イランでの連携強化を模索する狙いがある。

一方のイランは4月27日にザリフ外相が非同盟諸国(119カ国)を代表して演説を行い、イスラエルのNPT不参加と核兵器保持を非難、国際社会の非難をイスラエルに集中させる意図があるとされている。

<外部リンク>
2015 Review Conference of the Parties to the Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons (NPT) 27 April to 22 May 2015
http://www.un.org/en/conf/npt/2015/

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